こんにちは、くろ(@kuro_holi)です。
チリのワーホリが始まってもうすぐで2年が経過します。
「チリってワーホリ制度あったの?」と思った方もいるのではないでしょうか。
実は南米2か国目として2018年2月に開始していたんです。
ただ英語圏に比べてまだまだ情報が少ないのが現状。
そこで今回の記事では、
- 少しでも興味がある方
- まだワーホリ先を決めていない方
に向けて、チリの基本情報やチリのワーホリにどんなメリットデメリットがあるのかなどをまとめました。
5分ほどで簡単に読めるので、ぜひ読んでみてください。
すでにチリのワーホリを検討しているという方はこちらで申請方法を解説しています。
目次をクリック
チリの基本情報
チリは日本の反対側にある南アメリカにあり、細長い地形が特徴的な国です。
隣国はアルゼンチン、ボリビアなど。
チリは南アメリカの中だと比較的裕福で、治安も良いと言われています。
日本だと、
- イースター島のモアイ像
- 自然豊かなパタゴニア
などが旅行先として有名です。
チリは世界で2番目に話されているスペイン語を公用語としています。
チリは南北が4.000km以上もあり、
北部の乾燥した砂漠から、南部の年間通して氷におおわれたツンドラなど、地域によって気候が大きく異なります。
そんなチリの中で最も過ごしやすいのは、ちょうど中央にあたる首都のサンティアゴ。
サンティアゴには四季があり、日本人にも過ごしやすいところだと言われています。
しかし最近は、夏に37度を観測したり、冬は氷点下になるなど夏と冬の気温差が激しいくなっています。
チリのワインは、2018年度日本のワイン輸入量で1位になるほど日本で人気があります。
安いのに飲みやすくて美味しいというコストパフォーマンスの良さがチリワインの特徴です。
有名なものだと、「カベルネ・ソーヴィニョン」を使った赤ワインが1990年代後半に日本で流行。
これが日本でチリワインの知名度がぐんと上がったきっかけになりました。
現地にはその他にも、たくさんの種類のワインがあります。
もしワーホリで訪れることがあれば、ぜひ現地で味わってみたいものですね。
▼ワイン好きな方
チリの物価
チリは日本より物価が安いと言われていますが、南米の中では高い部類に入ります。
特に外食費が高いので、現地では基本的に自炊生活になると思います。
チリの通貨はチリペソ(clp)。
義務ではありませんが、チリのレストランでは「プロピナ」というチップ制度があります。
会計時に商品や料理の10%を上乗せして支払うことが一般的です。
1clp=約0.14円(2020年1月9日時点)
ランチ | 3825clp ~ (約550円~) |
ディナー | 13911clp~(約2000円~) |
水1.6ml | 1043clp ~ (約150円 ~ ) |
牛乳1L | 834clp ~ (約120円 ~ ) |
ワイン1本 | 3130~5216clp(約450~750円) |
お米1kg | 1043clp ~ (約150円 ~ ) |
豚バラ肉1kg | 3477clp ~ (約500円 ~ ) |
じゃがいも1kg | 1043clp ~ (約150円 ~ ) |
りんご1kg | 1043clp ~ (約150円 ~ ) |
参考:チリで生活するにはいくら必要?一か月の生活費シミュレーション | Guanxi Times [グアンシータイムス]
チリの首都サンティアゴは地下鉄や循環バスが充実しています。
年々新しい路線の地下鉄が増えているので、今後さらに交通が便利になっていくと思います。
治安と社会状況
チリは現在(2020年1月)外務省の安全情報では、チリ全土の危険レベルを1に引き上げられています。
2019年10月18日に地下鉄料金の値上げに対する抗議デモの影響を大きく受けている状態です。
チリは南米の中で最も治安の良い国と言われていましたが近年は、
- スリ
- ひったくり
- 置き引き
などが増えているので注意が必要です。
さらに現在はデモの影響を受けて、2019年11月21日に外務省の発表でチリ全土の危険レベルを1に引き上げました。
渡航の際は十分注意をしなければいけません。
全土レベル1:十分注意してください。
(新規)地下鉄運賃の値上げに反対する抗議活動から発展した政府に対する大規模な抗議活動がサンティアゴ市内や地方で行われ,一部の抗議活動参加者が暴徒化し,放火,略奪,治安部隊との衝突等の暴力行為に発展しており,死傷者が出ています。
政府は地下鉄運賃値上げの凍結を実施し,更には年金受給額や最低賃金の引き上げ等の一連の社会政策の発表や内閣改造を実施しましたが,政府の対応が不十分として事態は沈静化せず,その後も抗議活動が全国各地で継続して発生しており,事態の収束の兆しは見えず,混乱が続くことが見込まれることから,チリ全土に危険レベル1を発出します。
これらの地域への渡航滞在にあたっては危険を避けていただくため十分注意してください。
参考:海外安全ホームページ: 危険情報詳細
チリの医療は、公立病院だと病院間での医療レベルの差が激しいのが現状です。
私立病院であれば欧米先進国に近いレベルの医療を受けれるところも数件ありますが、医療費は高額になります。
医療水準:当地には先進医療機器を完備した近代的な私立病院が数件あり,それらの病院では欧米先進国に近いレベルの医療が受けられます。
しかし,公立病院など病院間での医療レベルの差が大きいので注意が必要です。私立病院の医療費は概して高額です。海外旅行傷害保険への加入をおすすめします。
参考:世界の医療事情 チリ | 外務省
チリは以前から深刻な所得の格差問題を抱えています。
その象徴とも言える出来事が、2019年10月18日に起こった若者による抗議デモ。
このデモは地下鉄料金の値上げをきっかけに、国民の不満が高まって発生しました。
デモの影響を受けてチリのセバスティアン・ピニュラ大統領が、最低月給を30,0000clp(約43,128円)から35,0000clp(約5,0316円)へ引き上げるため国から補助金を出すと発表しました。
他にも、
- 基礎年金支給額20%増額
- 電気料金9.2%の値上げ撤回
- 高額医療費の国庫負担法案の提案
- 高額医療費をカバーする健康保険の導入
などの政策も公式に発表しています。
しかしこの対応は不十分で信用できないものとして国民による抗議活動は続いています。
現チリ大統領の国内支持率は10%弱で反対する声が80%ほどで厳しい状況。
今後どういった方向に進むのか分からない状態なので、政治も経済も安定しているとは言えません。
私が思うチリへのワーホリのメリットとデメリット
チリの情報を調べていて思った、
- メリット
- デメリット
について個人的な意見ですが、ご紹介します。
チリといえば何といっても自然のスケールの大きさ。
そして砂漠から氷河までを堪能できちゃうところも魅力的です。
北部のアタカマ砂漠の星空や、南部の世界で最も美しい洞窟とされるマーブルカテドラルなどなど。
チリだからこそ味える体験をワーホリビザを利用して経験するのもいいかもしれません。
海外生活ってお肉料理というイメージありませんか?
日本から離れると魚料理が恋しくなるという人も少なくありません。
チリは全体的に海に面しているので、安くて美味しい海鮮を味わうことができます。
スーパーでも毎日魚介が入荷されるので、新鮮な魚介を購入することが可能です。
チリのスペイン語はとにかく早口。
スペイン語にも方言があるらしく、チリのスペイン語には訛り+早口で初心者には特に聞き取りづらいのだとか。
実はスペイン語の国によって方言や訛りなどたくさんの違いがあります。
例えば、
- キューバは「s」を発音しない
- 踊っているみたいな発音のアルゼンチン
- 訛りの少ないグアテマラ
- 綺麗で聞き取りやすいコロンビア
などなど。
チリのスペイン語の特徴は早口、そしてチリ独特の言い回しや単語が存在するとのこと。
初めてスペイン語を勉強するとなると、最初はとても苦労しそうです。
でも言語は慣れとも言うので、現地生活でひたすらチリ人のスペイン語を聞き続けることが大事になりそうですね。
▼スペイン語
チリでは自炊必須です!
現地のお給料だけで、外食ばかりしていると生活できません。
その理由は、外食費の高さ。
ペルーやボリビアでは1食300円程なのに対し、チリでは2000円近くかかります。
チリの最低賃金約30,0000clp(約43,128円)に対してこの値段は高すぎます…
スーパーの野菜や果物などは安く購入できるので、自炊で節約するしかありません。
チリでは収入の割に生活費にお金がかかってしまうんです。
現地在住者の方の中には、チリは物価は安くない!という声も。
チリへのワーホリを検討している方は、
- あらかじめある程度の資金を準備しておく
- 現地では自炊で節約する
などの対策を検討した方がいいかもしれません。
何度も言いますが現在(2020年1月)、チリの最低月給は30,0000clp(約43,128円)です。
物価が日本より安いとはいえ、1か月の収入は非常に少ない…
よっぽど、
- 流暢なスペイン語が話せる
- 海外でも通用する資格を持っている
などでない限り「現地で稼げる!」とは思わない方が良さそう。
現地で見つかる仕事はチリ在住者ブログやワーホリ体験談を参考にすると、
- 日本食レストラン
- ゲストハウス住み込み
がほとんど。
現地企業で働きたい場合は、「コネ・学歴・資格」が最重要だとか。
首都サンティアゴであれば日本企業もありますが、やはり語学は必須になってきます。
資金に関しては現地でバリバリ働いて節約をするのか、十分資金を貯めてから渡航するのか出発する前にしっかりと決めておいた方が良さそうです。
チリのワーホリ申請の概要
項目 | 概要 |
年齢制限 | 18~30歳 ※申請時の年齢 |
滞在可能期間 | 1年間(2年へ延長可能) |
ビザ発給人数 | 200人 |
就学可能期間 | 明記なし |
就労可能期間 | 明記なし |
チリのワーホリは2018年2月23日に導入されました。
南アメリカのワーホリはアルゼンチンに次ぐ2か国目です。
発給人数に制限はありますが、現在(2020年1月)まで定員を超えたことはないので通年申請できます。
チリのビザ申請料金は、6,000円前後です。
レートによって変動するため正式な料金は大使館HPに記載されていません。
2020年1月に問い合わせたところ、2019年の年末の発行手数料は6,655円とのことでした。
今後もレートによって変わってくるので、少し余分に資金を準備しておくことをおすすめします。
ビザ申請は以下の条件を満たしている必要があります。
・日本の国民、住民であること。
・査証申請時の年齢が18歳以上30歳以下であること。
・被扶養者を同伴しないこと(ワーキングホリデー査証あるいは別の種類の査証を有する場合は別)。
・有効な旅券を所持すること。
・帰りの切符または切符を購入するための資金を所持すること。
・滞在の当初の期間に生計を維持するために必要な資金を所持すること。月約USD700が望ましい)
・入院、死亡時の本国送還を含む医療・傷害保険に加入していること。
・以前にチリのワーキングホリデー査証を発給されたことがないこと。
・健康であること、犯罪歴がないこと。
参考:Working Holiday Chile – Japón – Chile en el Exterior
チリのワーホリ情報をチェック
チリのワーホリの情報は、
でワーホリ条件などを確認することができます。
しかし、申請書類に関してはあまり情報が記載されていません。
準備を始める前に詳しい内容や変更点の有無、不明点を大使館へ問い合わせることをおすすめします。
今回、参考にさせていただいたブログをご紹介します。
日本人初のチリワーホリをされたうびさん(@ubilacabra)。
チリのワーホリビザ申請の記事がすごく参考になります!
南米と中米旅行などもされていていろんな国の旅行情報も満載のブログです。
私のTwitterでもいろんな国のワーホリ情報を更新しているので興味があればフォローお願いします。
▶くろ@ワーホリブロガー(@kuro_holi)
チリへの渡航・チケットの手配
現在日本からチリへの直行便はないので、乗り継ぎが必要になります。
乗り継ぎ場所は、アメリカやヨーロッパの主要都市などなど。
チリのサンディエゴへ所要時間が短いのはアメリカ経由、ダラスでのトランジットで15時間。
ただ渡航日によって、どこ経由か渡航時間、料金などが大きく変わってくるので、まずは比較サイトで検索をしてみてください。
スカイスキャナーなら「乗り継ぎ回数」や「最安値の月」で検索できるので便利ですよ!
まとめ
今回は、チリのワーホリについて書いてみました。
チリは政治的にも経済的にも不安定なところがあるので、
- 居住先は安全なのか
- 抗議デモの暴徒化が激しくなっていないか
など自身で詳しく調べて家族と話し合いましょう。
また、外務省の情報は常にチェックすることを習慣づけておくことをおすすめします。
2019年12月現在チリ以外に南米でワーホリが可能な国は、アルゼンチンの1か国だけ。
今後増えていくかと思いますが、まだまだ少ないのが現状です。
追加され次第、紹介していきたいと思います。
▼アルゼンチンのワーホリ申請方法は以前の記事で詳しく解説しています。
参考になった場合はクリックお願いします。
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