ヨーロッパのワーホリはどんどん人気が出ていますね!
実はハンガリーのワーホリビザの申請手順が複雑なのはご存じでしたか?
申請について調べてみても、「結局どう申請したらいいかわからない!」という方もいるのでは。
実際私も調べてみて、公式の申請方法を見ても「分かるような、分からないような…」そんなモヤモヤがありました。
そこで今回、駐日ハンガリー大使館や移民局だけでなく、経験者の方のブログや経験談を元に、私なりにハンガリーのワーホリビザの申請方法について分かりやすくまとめました。
「国内と現地それぞれの申請方法はどんな人におすすめなのか」や必要書類に関しても詳しく解説しています。
簡単に読めて皆さんの疑問解決の手助けになれると思うので、ぜひ読んでみてください。
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ハンガリーのワーホリ申請の概要
項目 | 概要 |
年齢制限 | 18~30歳 ※申請時の年齢 |
滞在可能期間 | 1年間 |
ビザ発給人数 | 200人 |
就学可能期間 | 明記なし |
就労可能期間 | 明記なし |
2017年2月に日本とワーキングホリデー協定を結んだハンガリー。
物価が安いや現地でも直接ビザの申請ができることから、ヨーロッパ内でのワーホリ2か国目などで人気のある国です。
お隣の国スロバキアも2016年にワーホリを開始しています。
日本人が少なく、ゆっくりした時間を過ごすことのできるので個人的にはおすすめしたい国。
スロバキアのワーホリに関してはこちらの記事で紹介しています。
【スロバキアのワーホリ情報まとめ】ゆっくり過ごしたい人におすすめビザ申請は以下の条件を満たしている必要があります。
① 主として休暇を過ごすためにハンガリーに入国する意図を有すること
参考:ワーキングホリデービザ | 駐日ハンガリー大使館
② 一時滞在許可証を申請する段階または査証から書き換えをする段階で年齢が18歳以上30歳以下であること(査証申請の段階ではありません)
③ 被扶養者を同伴しないこと
④ 少なくとも予定される滞在の間有効する旅券及び帰国のための旅行切符又は切符を購入するための十分な資金を所持していること
⑤ ハンガリーにおける滞在の当初の期間生計を維持するための相当な資金を所持していること(最低25万円の銀行残高が目安)
⑥ 滞在終了時にハンガリーを含むシェンゲン協定加盟国から出国する意図を有し、かつ、滞在の間ワーキングホリデー制度の参加者としての在留資格を変更しないこと
⑦ 以前に一時滞在許可証の発給をハンガリー政府から受けていないこと
⑧ 健康であること及び犯罪経歴を有しないこと
⑨ 滞在の間、ハンガリーにおいて効力を有する法令を遵守する意図を有すること
申請方法は「日本国内→現地」と「いきなり現地」の2通り
ハンガリーのワーホリビザは、他国と概念や取得方法が異なり、
- 日本国内から一時許可証を取ってから現地で申請
- いきなりハンガリーに行って直接申請
の2つの方法があります。
ハンガリーへワーホリを開始するには、ハンガリーの移民局で「一時滞在許可証(Temporary Residence Permit)」というビザを取得する必要があります。
この一時滞在許可証がワーキングホリデーのビザ代わりになります。
なので、日本国内で駐日ハンガリー大使館(以下、大使館)へ申請するビザ(以下、Dビザ)は、「現地で一時滞在許可証を受け取るためのビザ」を取得するため。
ワーホリ初心者という方は、国内の大使館で申請してから渡航することをおすすめします!
大使館で申請するのはDビザという、現地で一時滞在許可証(ワーホリビザ)へ切り替えるために必要なビザ。
Dビザの役割は、
- ワーホリビザの書類申請済みの証明
- 一時滞在許可証への引換券
の2つ。
ハンガリーの移民局でもいくつか書類の提出はありますが、大使館でDビザを申請しておくと基本的な申請書類は先に承認してもらえます。
Dビザを受け取ってハンガリーへ入国し、現地の移民局で一時滞在許可証へ切り替えてワーホリがスタートします。
国内でDビザを取得するメリットは、
- 書類不備の指摘をもらえる
- 大使館で必要書類を提出しているので、現地で提出する書類が少ない
- 日本語が通じる
の3つ。
デメリットは、
- 東京の大使館まで行かないといけない
です。
正直デメリットになることはほぼないと思います。
二度手間に感じる人もいるかもしれませんが、事前に大使館で申請書類を提出するので現地で提出する書類が必要最低限に絞られます。
現地でバタバタするよりも先に、国内で申請しておく方がいいかと。
特に語学に自信のない人には断然、国内でまずDビザを申請しておくことをおすすめします。
大使館によると現在日本にいて、ハンガリーのワーホリを目的に渡航する場合はまず国内でナショナルビザの申請を推奨されています。
在許可証以外の査証を持っていてすでにシェンゲン協定加盟国内、あるいはハンガリーに滞在している場合は、その詳細は直接現地移民局(BAH)にお問い合わせをお願いします。
日本から渡航する場合は査証(ビザ)を取得してからの渡航をして下さい。
参考:ワ駐日ハンガリー大使館 <br>
現地での申請はワーホリを最低1か国は経験している、あるいは海外生活にある程度慣れている上級者向けの申請方法です。
現地で直接申請するということはDビザを持っていない状態なので、「切り替え」ではなく新たに「申請」という形になります。
語学や海外慣れ、人脈などに自信がある人には問題ないかと思いますが初めてワーホリをする人はまず国内で申請の段階を踏むのが無難かと思います。
現地で申請するメリットは、
- シェンゲン協定加盟国を旅行してから申請できる(期限注意)
- 他国滞在後に日本へ帰国せずに申請できる(必要書類が揃えられるなら)
- 日本での申請時間が不要
- 若干日数だけ滞在期間が増える
など。
そしてデメリットは、
- 申請書類の不備があったとき揃えるのが大変
- 担当職員によって異なる指示
- 申請が間に合わず、ビザ期限切れで帰国の可能性
という点。
コピー枚数や申請書の記入漏れ等であればその場で対応できますが、預金残高証明書など日本でしか準備できない書類の不備があった時は特にこわいですよね。
さらに不備が重なりノンビザの期限が迫って帰国やシェンゲン圏から出なければいけなくなったり。
やはり、現地で直接申請する方法は簡単ではないという意識は持っておいた方がいいかと思います。
日本人はシェンゲン協定加盟国であれば、無査証(ノンビザ)で入国、最大90日間滞在できます。
正確には「ある180日間のうちの90日以内」なので、有効期限は人によって異なります。
ワーホリ申請の流れと必要な書類①国内申請
ここからは、具体的な申請の手順を説明します。
現地申請をしたい方はここは飛ばしてください
国内申請の行程は、
- 大使館で一時滞在許可証を切り替えるためのビザを申請する
- シェンゲン圏へ入国後30日以内に、ハンガリーの移民局へ行く
- 移民局でDビザから一時滞在許可証へ切り替える
がざっくりとした流れ。
日本国内での申請は、あくまでも入国と一時滞在許可証へ切り替えるためのビザを取得すること。
大使館で受け取ったビザでシェンゲン協定加盟国へ入国し、30日以内にハンガリーの移民局で「一時滞在許可証」へ切り替えなければいけません。
ちなみに30日以内とは、ハンガリーに限らずシェンゲン協定加盟国のすべて含まれるので注意してください。(シェンゲン圏加盟国一覧は後ほど)
国内申請の流れは、
の順番。
大使館申請日の予約が必要なので注意してください。
またDビザでハンガリーへ入国後、一時滞在許可証へ切り替えないとワーホリは開始できないので要注意です。
大使館でのビザ申請に必要な書類は、すべて英語かハンガリー語の表記で提出する必要があります。
ビザ申請書 | 1.大使館HPより申請用紙をダウンロード 2.記入 |
パスポート(原本) | ・過去10年以内に発行 ・2ページ以上の空白がある ・ワーホリ1年+3か月以上の残効期限がある |
写真2枚 | ・パスポートサイズ(3.5×4.5cm) ・カラー ・3か月以内に撮影したもの ・1枚は申請書の貼付用 |
海外保険加入証明書 | ワーホリ期間をカバーしているもの ・原本 ・コピー |
預金残高証明書 | 最低25万円以上が目安 ・ユーロ表記 ・航空券未購入の場合、購入するための十分な資金をさらに上乗せしておく |
当面の滞在先 | 滞在先が決まっていない場合、ホテルの予約証明書 (1~2週間分で良い) |
航空券 | ・航空券か予約表 ・上記がなければ帰国の航空券が購入できる資金証明 |
集めた書類を大使館へ提出、必ず事前にメールで申請日を予約してください。
書類を提出した後に、顔写真と指紋をとるので本人が直接窓口へ行く必要があります。
ビザの発給に関しては、郵送で受け取ることもできます。
住所 | 〒108-0073 東京都港区三田2-17-14 |
営業時間 | 月~木 8:30~17:00 金 8:30~13:30 |
ビザ申請の受付時間 | 火・木のみ 9:30~16:30 |
電話番号(領事部直通) | 03-5730-7442 |
メールアドレス(ビザ申請予約) | consulate.tio@mfa.gov.hu |
Webサイト | 駐日ハンガリー大使館 |
またシェンゲン協定加盟国への入国後30日以内は、ハンガリーに限らずシェンゲン圏すべて含まれるので注意してください。
シェンゲン圏加盟国は現在28か国。
シェンゲン協定加盟国は現在26か国です。
シェンゲン協定加盟国26ヶ国
シェンゲン領域はEU28ヶ国のうちの22ヶ国とEFTAの4ヶ国によって形成されています:
・オーストリア
・ベルギー
・チェコ
・デンマーク
・エストニア
・フィンランド
・フランス
・ドイツ
・ギリシャ
・ハンガリー
・アイスランド
・イタリア
・ラトビア
・リヒテンシュタイン
・リトアニア
・ルクセンブルク
・マルタ
・オランダ
・ノルウェー
・ポーランド
・ポルトガル
・スロバキア
・スロベニア
・スペイン
・スウェーデン
・スイス
参考EU, EEA, EFTA およびシェンゲン協定加盟国 | orandatowatashi.nl
シェンゲン協定加盟国28か国と記載していましたが、誤ってEU加盟国の内容を記載してしまっていました。
ご指摘をいただき、2019年12月20日にシェンゲン協定加盟国26か国と内容を修正させていただきました。申し訳ございません。
EU 加盟国であるブルガリア,キプロス,アイルランド,クロアチア、ルーマニア,イギリスはシェンゲン領域には含まれません。
これらの国に入国後であっても、30日以内にハンガリー移民局(BAH)へ行かなければいけません。
ワーホリ申請の流れと必要な書類②現地で申請
日本から申請をしたい方は①から読んでください
すでにハンガリー、あるいはシェンゲン協定加盟国内にいる場合直接ハンガリーの移民局(BAH)で申請することができます。
ビザの申請は21日以内で可否が決まり、郵送か移民局の窓口で受け取ることができます。
申請の流れを簡単に説明すると、
- 移民局へビザ申請の意志と訪問日を連絡
- 必要書類を持って移民局へ
- ビザ申請期間は21日以内
- 移民局の窓口か郵送にてパスポートの受取り
の順番です。
移民局へ連絡する時点で、ビザの発給制限人数に達していないかや必要書類の追加の有無なども一緒に聞いておくことをおすすめします。
ハンガリーで直接申請する場合は21日以内に可否が決定、そして申請料が18,000Ft(約〇円)かかります。
ハンガリーのワーホリ申請に必要な書類をまとめました。
すべて英語かハンガリー語の表記で提出する必要があります。
ビザ申請書 | 1.移民局より申請用紙をダウンロード、印刷 2.記入 |
パスポート(原本) | ・過去10年以内に発行 ・2ページ以上の空白がある ・ワーホリ1年+3か月以上の残効期限がある |
パスポートのコピー | ・顔写真のページ ・スタンプが押してある全ページ |
写真2枚 | ・パスポートサイズ(3.5×4.5cm) ・カラー ・3か月以内に撮影されたもの ・1枚は申請書へ貼付用 |
海外保険加入証明書 | ・ワーホリ期間をカバーしているもの ・原本 ・コピー (現地の保険へ加入でもOK) |
預金残高証明書 | ・ユーロ表記最低約40万円以上(※1) ・復路の航空券を未購入の場合、購入するための十分な資金をさらに上乗せしておく |
航空券(航空券がない場合は残高) | ・復路航空券か予約表 ・復路の航空券を未購入の場合、購入するための十分な資金を預金残高に上乗せしておく |
当面の滞在先(仮の滞在先で大丈夫) | ・滞在先の賃貸契約書+物件所有者の証明(登記書類など) ・滞在先が決まっていない場合、ホテルの予約証明書(1~2週間分で良い) のどちらか (物件所有者の証明書類は30日以内に発行されたもののみ有効)。 |
申請料 | 18,000HUF(約7000円) クレジットカードの支払い (現金不可) |
※1 こちらの記事を参照させていただきました。
ハンガリー大使館に問い合わせた際は「40万円 ほど」あればいいという回答が得られたので、50万円ほどの金額があれば安全圏でしょうか。
参考: Poland Life/東欧見聞録
ハンガリーで申請する場合も顔写真と指紋をとるので本人が直接窓口へ行かないといけません。
首都ブダペスト市内だといくつか移民局がある中で、一時滞在許可証の申請は以下の移民局で受け付けているようです。
住所 | 1117 Budapest Budafoki út 60 Hungary |
営業時間 | 月・木 8:30~13:00 火 13:00~17:00 金 8:30~12:00 水土日が定休日) |
電話番号 | +36 1 463 9100 |
migracio@bah.b-m.hu (メールはほぼ返信がない) |
もちろん地方都市にも移民局はありますが、ビザ申請の受付をしているかどうかは事前に移民局HP問い合わせて確認をしてください。
また、移民局は早朝に並んでも大変混み合い、3時間以上並ぶものだと考えてください。
移民局の申請日予約は移民局HPから可能ですが、すでに2か月以上先のスケジュールしかとれない状態。書類準備は渡航日に合わせて申請日も決めておくことをおすすめします。
窓口で書類の提出や申請料の支払いが終わると、
- チェックシート
- address card
- ビザ(必要な場合のみ)
の3つを渡されます。
チェックシートは提出した申請書類と申請番号が記載されています。
address cardは自分の居住地を証明するカードで、居住地やオーナーのサインが必要になります。常に携帯していないといけないものです。
ビザは、ノンビザなどビザの受け取りまでに有効期限が切れそうな場合のみ発給されるもの。
期限に余裕のある人は発給されません。
どれもビザ受け取り時に必要なものなので、大切に保管しておいてください。
ビザ申請の時点で、21日以内あるいはギリギリの場合はその場で申し出てください。
自分から言わないと、ビザの可否が出るまえに帰国しなければいけなくなってしまいます!
ハンガリーで直接申請する場合、入国後どれくらいの期間でビザが下りるかわかりません。
その間ずっとホテル暮らしだと、
- 出費がかさむ
- 延長の可能性がでてくる
- 申請日程がズレて予約表の印刷し直し
などなど、問題が多々発生する可能性があります。
そこで、とりあえずAirbnbで数か月だけ部屋を契約し、Airbnbの領収書(英文)とオーナーにサインをもらう方法でも大丈夫なようです。
領収書には、住所、連絡先、支払金額、滞在期間が記載されているか確認し、ない場合は自分で作成する必要があるので注意してください。
国内申請の方は、とりあえず1~2週間のホテル予約表で大丈夫です。
Booking.comで一括検索がおすすめですよ!
ハンガリーへの渡航・チケットの手配
ハンガリーへの直行便はないので、乗り継ぎが必要になります。
乗り継ぎ場所は、ドイツやフィンランド、ロンドンなど他にもたくさん。
どこで乗り継ぐかで渡航時間も大きく変わってくるので、まずは渡航予定時期を仮で決めて比較サイトで検索をしてみてください。
自分のスケジュールに合った航空券が見つかるかもしれません。
気になる方は、スカイチケットで一括検索がおすすめです。
ハンガリーのワーホリ情報をチェック
スロバキアのワーホリの情報は、
で確認することができます。
申請条件や申請方法など変更される可能性があるので、申請前に必ず確認してください。
参考にさせていただいたブログを紹介します。
ポーランドとハンガリーでワーホリ経験のある方。
ハンガリーで直接申請した経験談や、細かい解説もしてくださっています。
他いろんな国の情報もたくさんあるのでおすすめです。
ちなみに、私のTwitterでもいろんな国のワーホリ情報を更新しているので興味があればフォローお願いします。
くろ@ワーホリブロガー(@kuro_holi)
ハンガリー以外の東欧でワーホリが可能な国
2019年12月現在ハンガリー以外に東欧でワーホリが可能な国は、
- チェコ
- スロバキア
- ポーランド
の3か国です。
個人的なおすすめはポーランドのワーホリ。
スロバキアは日本人があまりいない場所でワーホリしたい人におすすめ。
まとめ
今回は、ハンガリーのワーホリビザ申請方法について詳しく解説しました。
ポイントは、
- ワーホリ初心者は国内申請
- 現地申請は上級者向け
でした。
いままで5か国以上、ワーホリの申請方法を記事にしましたが1番ややこしかったです!
いざ申請するとなるとさらに疑問点も出てくるのかと思います。
そういう時こそ、大使館があるので準備を始める前に疑問点は問い合わせておくことがおすすめです!
参考になった場合はクリックお願いします。
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